IMACELの支援事例
Support Case#05
AIを活用した新たな動物行動解析 ~従来評価を超える特徴発見や精緻な定量評価~
課題
従来の動物行動解析は評価者が飼育室に入室して動物を観察したり、迷路や回転ロッドなど通常の飼育環境とは異なる評価系で試験を実施し、評価を行っています。新薬の研究開発に動物実験は欠かせないものの、試験の再現性・客観性やヒトへの外挿性など様々な観点で課題があります。夜間など動物室に入室していない時間帯は評価ができなかったり、観察者のスキル・経験によって評価結果がばらつくといった点も課題となる場合があります。
エルピクセルのAI技術概要と期待される効果
身体の各部位から耳・鼻・四肢・尾などのキーポイントを抽出し、姿勢・移動速度など大量の特徴量を抽出し、個体行動の網羅的な特性把握を行ったり、特定行動の定量解析(震え、掻痒など)を行うことができます。例えば病態モデルに特異的な行動の網羅的な解析を行い、特徴的な行動を発見したり、薬効薬理試験では従来の評価方法よりも精緻な定量解析が実現可能となります。 また、安全性試験での「一般状態観察」において、身体のキーポイントから特徴量を抽出し、行動量の増減・歩行異常などの「異常行動」として判定すべき薬剤による顕著な状態変化の検出を目指します。

第130回日本解剖学会・第102回日本生理学会・第98回日本薬理学会合同大会「AI 解析を用いたマウス掻痒行動評価の比較検討」(株式会社トランスジェニックとの共同発表・2025年)

第130回日本解剖学会・第102回日本生理学会・第98回日本薬理学会合同大会「AI 解析を用いたマウス掻痒行動評価の比較検討」(株式会社トランスジェニックとの共同発表・2025年)
Support Case#01
Phenotypic Screening
~細胞形態解析による新規候補化合物の探索~
Support Case#02
蛍光多重免疫染色画像解析の自動化
~抗がん剤開発研究やがん微小環境における空間解析への応用~
Support Case#03
病理標本解析での画像解析AI活用
~正常/異常のスクリーニングやバーチャル染色~
Support Case#04
ライトシート顕微鏡画像解析の自動化
~脳領域自動セグメンテーションおよび血管周辺環境の解析効率化~
Support Case#05
AIを活用した新たな動物行動解析
~従来評価を超える特徴発見や精緻な定量評価~
Support Case#06
小核試験の自動判定
~自動解析サービスとして提供中~
Support Case#07
染色体異常検出の自動化
~放射線事故後の線量評価や遺伝毒性試験への応用~
Support Case#08
凍結乾燥工程における氷晶解析
~AIを活用した製造工程最適化検討~
Support Case#09
ラボオートメーション支援
~自動中量合成実験装置への画像解析AI搭載~